大半の方が、近隣の方から苦情を受けてから、防音対策をされます。
しかし、一度トラブルが起こると、音を出す側・隣人共に精神的なストレスを受けます。
対策を取った後でも、トラブルが発生したことは後々の付き合いにも影響を及ぼすことがあります(常に気を遣いながら生活をする、顔を合わせた時に気まずい思いをする、音の問題をきっかけに他のこともクレーム対象となる等)。
趣味・生活の安定した環境作りには、トラブル自体を発生させないことが大切です。人により「音楽」「生活音」を「騒音」だと感じることもあります。設備の整った建物であっても、トラブルの芽を摘むには、最初の防音対策が重要です。
本当にあった!防音トラブル
マンションにアップライトピアノを置いています。今まで弾く時間帯に気をつけて弾いていたため、クレームが出たことはありませんでした。
しかし、隣家のお子さんが受験勉強を始められ、ちょうどピアノを置いている部屋に接する部屋が勉強部屋になっているため、ピアノ音が気になるといわれました。
これまでも隣に音が漏れていたと思うと申し訳なく思い、関係がぎくしゃくしてしまいました。埼玉県在住 Kさん
マンションに引っ越してグランドピアノを置いています。
新築でスラブ厚みが25cm位あり構造はしっかりしていますが、演奏する機会があると集中して弾くことがあります。騒音の心配はしていなかったのですが、先日下の階の方からピアノの音と振動が気になるといわれ、慌てて防音対策をしました。
下の階の方からの苦情はなくなりましたが、少し気まずいです。引っ越しした際に防音対策をしておけばよかったです。都内在住 Tさん
夜10時頃までデジタルピアノを弾いています(マンション上下隣あり)。
ヘッドホンを付けて弾いているので安心していたのですが、先日階下の方からクレームが来ました。
打鍵音がうるさいようで、工業用ミシンを使っているのですか?といわれました。
音が漏れることには気をつけていましたが、打鍵音がそんなにも騒音になるとは思いもしませんでした。千葉県在住 Wさん
小さな子供2人がいる家族4人でマンションに住んでいます。
夜の 時間帯になると、隣の部屋のテレビの音が聞こえてくることがあり、もしかしたら、私たちの子供の走り回る音なども、向こう側へ響いていないかと心配していました。
ある日、隣の部屋の方とすれ違う機会があり、音について少し小言を言われました。
急いで防音商品を購入したのですが、こんなことなら未然に対策をしていれば良かったと思いました。大阪府在住 Sさん
音の基準・基礎知識
通常の住宅街では、環境省による音の基準値(夜間:境界壁で40dB/A以下)が定められています。
しかしマンションでは確たる数値が決められていません。私どもは一応の目安としてマンションの音の基準を受音側で35dB/A(柱時計のカチカチ音)以下が望ましいと考えております。
ピアノの音量は約80~85dB/A(グランドピアノはこれより若干大きい)位です。仮に床や壁の遮音性能が40~45dB/Aとすると、階下、階上、隣家へ聞こえている音は40dB/A。さらに、5~10dB/A減音する必要があると考えます。
マンションにピアノを持ち込む場合は、床や壁のコンクリートの厚みや、遮音性能を確かめることをお勧めします。
※コンクリートスラブの厚みの目安(床・壁):最低200mm(250mm以上がベター)
ピアノを設置する前に気をつけたいこと
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物件は最上階や角部屋を選ぶ
床は防音対策できるが、天井対策は難しい(防音工事となり、コストもかかる)ため。
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音源の設置場所に気をつける
ピアノ背面壁が隣家に接する場合、もし相手側の間取りが分かれば、迷惑を最小限にとどめられる部屋(ウォークインクローゼットなど)にピアノを設置するなどの配慮をする。
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コミュニケーションを取る
当然のことですが、入居時に両隣、上下階へのあいさつを。コミュニケーションを取れていないことがトラブルを大きくすることにつながります。
生活音のトラブルを防ぐために気をつけたいこと
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夜遅くの家電の使用は控える
洗濯機やテレビ、オーディオなど、夜間の時間帯でのご使用は、使用者の想像を超えて響いている可能性があります。夜間でのご使用は控えることをおすすめします。
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音源の設置場所に気をつける
音の出る方向を壁に向けないようにお気をつけください。また、家など壁に接した状態だと、振動が壁伝いに届いてしまう可能性がありますので、壁から少し離してご使用ください。
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防音対策を導入する
足音や話し声なども、騒音トラブルの原因になるケースがあります。床下に敷くだけのタイプや壁に立て掛けるだけのタイプの防音商品もございますので、お気軽にご導入いただけます。
東京防音の防音対策商品のメリット
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部屋の雰囲気を損なわず、快適な演奏環境
防音・吸音パネルや防音・防振ステージなどは柔らかな色調や木目調のため、お部屋の雰囲気を損ねることはありません。整った音場でのレッスンを楽しんでいただくことができます。
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防音アイテムの追加が可能
お子様が成長して演奏音量が大きくなった場合や、実際にお部屋に入れて演奏した後に対策を強化したい場合など、防音アイテムを追加することができます。
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お部屋を傷つけることなく、賃貸住宅でも対応可能
防音・吸音パネルは立てかけるだけ、防音・防振ステージは敷きこむだけです。 床や壁を一切傷つけることなく、移動もできます。家具の感覚で使える室内防音対策商品です。 ※但し、二重サッシは窓枠に釘を打つので原状回復が必要で、家主の方の承認が必要です。
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取り付けは1日で終了
商品の製作には採寸後期間が必要ですが、お客様のお宅での取り付けは一日で終了します。近隣の方へのご負担もほとんどありません。